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第14章 【終】俺の彼女の活躍
背中には冷たい壁の感触。

眼前には冷たい視線で見下ろす琉。

逃げ出したくても、顔の両側に置かれた琉の手から逃げれる気はしない。

愛里咲はゴクリと生唾を飲み込んだ。


「何を隠してる?」

形のいい唇が紡ぐのは、愛里咲には聞かれたくない言葉。


「か、隠してる事はっ、あり、ありません!」

「さっき ”言えない” って言ったよな?」

グッ…と愛里咲が言葉に詰まる。

それを見て、琉の口端が上がる。


「……全部聞いたけどな」

琉の口から出た言葉に、

「誰に⁉︎ 芙由ちゃん⁉︎ 黙っててって言ったのに‼︎ 」

愛里咲の口はあっさりと言葉を零す。


「芙由…な。ちょっと問い質してくる」

「は?」

乗せられた!と気付いた時には既に遅く、見上げた琉は勝ち誇ったように笑っている。


「あの未熟な身体じゃ、簡単に根を上げて洗いざらい吐くな」

その黒い笑みに、

「な、何をする気ですか⁉︎ 」

不安になって聞いた愛里咲の身体は、

「愛里咲にするのと同じことだよ!」

ドサッ…と勢いよくソファーに押し倒されていた。



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