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第14章 【終】俺の彼女の活躍

「言う!言うからぁっ!」
愛里咲の叫び声と共に、振動の音が止まる。
そして、
過去を乗り越え忘れたいと訴える愛里咲。
琉はどんどん顔を顰めていく。
「芙美ちゃんも一緒だし、白取さんと会って話せば……過去を忘れられるかもしれないって……」
愛里咲の決意に、
「調子乗ってんなよ」
琉のイライラが爆発する。
「ひど…っ、別に調子になんか乗ってない!」
言い返す愛里咲に、
「口答えすんな!お前は双子と家に篭ってればいいんだよ!」
怒鳴りつけた琉の言葉は、
……本心だ。
過去なんて思い出さなくていい。
”今” と”未来” でいっぱいにして、思い出さないでいればいい。
だから今は…
白取が動くかもしれない今は、大人しく家に居てくれればいい。
そう、琉は願っていた。
それなのに…
「そんな言い方ひどい!私一人で解決しようと思ってたのに!」
愛里咲は何もわかってない!
ダンッ!
愛里咲の身体を無理矢理床に押し倒し、
背中の痛みに顔を歪める愛里咲の首に手を掛ける。
いつもなら怯えた瞳を向ける愛里咲。
今日はキッと琉を睨み上げた。
「私がどれだけ苦しいか、琉ちゃんにわかる訳ない!」
「─────っ、自分だけが被害者かよ⁈ 」
クシャ…と愛里咲の顔が哀しげに歪み、
琉はハッとして起き上がる。
その瞬間、飛び起きた勢いそのままに、愛里咲が飛び出して行った。
愛里咲の叫び声と共に、振動の音が止まる。
そして、
過去を乗り越え忘れたいと訴える愛里咲。
琉はどんどん顔を顰めていく。
「芙美ちゃんも一緒だし、白取さんと会って話せば……過去を忘れられるかもしれないって……」
愛里咲の決意に、
「調子乗ってんなよ」
琉のイライラが爆発する。
「ひど…っ、別に調子になんか乗ってない!」
言い返す愛里咲に、
「口答えすんな!お前は双子と家に篭ってればいいんだよ!」
怒鳴りつけた琉の言葉は、
……本心だ。
過去なんて思い出さなくていい。
”今” と”未来” でいっぱいにして、思い出さないでいればいい。
だから今は…
白取が動くかもしれない今は、大人しく家に居てくれればいい。
そう、琉は願っていた。
それなのに…
「そんな言い方ひどい!私一人で解決しようと思ってたのに!」
愛里咲は何もわかってない!
ダンッ!
愛里咲の身体を無理矢理床に押し倒し、
背中の痛みに顔を歪める愛里咲の首に手を掛ける。
いつもなら怯えた瞳を向ける愛里咲。
今日はキッと琉を睨み上げた。
「私がどれだけ苦しいか、琉ちゃんにわかる訳ない!」
「─────っ、自分だけが被害者かよ⁈ 」
クシャ…と愛里咲の顔が哀しげに歪み、
琉はハッとして起き上がる。
その瞬間、飛び起きた勢いそのままに、愛里咲が飛び出して行った。

