この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンプレックス
第14章 【終】俺の彼女の活躍
「バカ!愛里咲ちゃんが頼って掛けるなら琉の携帯だろ!壊すなよ!」

見た目に壊れていないか確認して、翔は琉へと携帯を返す。

「………っ」

受け取った携帯を握り締め、床を睨む琉。
その視線の先に、憎い相手がいるかのように怒りに満ちた表情をしている。


「陽向も陽花も怖がるだろ」

翔の言葉に、ハッとして双子を見やる琉。

怯えた視線を向けるわが子。

泣き腫らした顔の陽向が愛里咲とダブる。


苦しげに顔を歪める琉に、翔は静かに話し掛けた。


「そうやって…時々冷静さを欠いて震えてるよな?」

翔が顎で差した琉の手は、小刻みに震えている。


「愛里咲ちゃんと……白取さん……の話になると、そうなるよな?」

「……………」

「話したくなければ聞かないけど……そういう時こそさ、いつもみたいに冷静になれよ」


翔のその言葉に、琉の目がカッと見開く。



「〜〜〜〜〜間に合わなかったんだよ‼︎ 」


リビングに響く琉の声。

哀しみや悔しさを絞り出したようなその声は、震えていた。


/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ