この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンプレックス
第14章 【終】俺の彼女の活躍
無理矢理向かされた視線の先に、

両手を拘束され、

口にはガムテープが巻かれて塞がれて、

涙に濡れ、震える身体を必死に起こしている…


「っ、愛里咲!」


その無事を確かめるかのように、琉は愛里咲をキツくキツく抱き締めた。


芙美から鍵をもらい、琉は愛里咲の手の拘束を解く。

髪も構わず巻き付けられた口元のガムテープをゆっくりゆっくりと剥がし、ずっと口に詰められていたタオルが外されれば、愛里咲はホッと一息漏らした。


それでも、

芙美に叩かれて腫れ上がった頬にはガムテープの刺激が強くて、愛里咲は痛みに顔を歪める。


「愛里咲……」

それ以上の痛みを与えないように、

琉は、巻き込まれた髪の毛を一本一本優しくガムテープから剝がす。


待ち切れず、愛里咲の震える手が琉のシャツを掴んだ。

「琉ちゃ…怖かった…!」

言葉と共にポロポロと零れ落ちる涙が、熱を持った頬には冷んやりとすら感じる。


「愛里咲……っ、愛里咲‼︎ 」

堪らず、愛里咲を抱き締める琉。

(……震えてる……)

その身体が小刻みに震えていて、

「ごめんね……っ、ひどいこと言って……琉ちゃんのっ、言うこと聞かなくて、ごめんね……っ」

嗚咽混じりに紡がれた愛里咲の言葉は、苦しいくらいにキツく抱き締められた琉の腕の中へと消えていく。

消え入りそうな小さな小さな声で、

「俺の方こそ…ごめんな……」

琉が呟いた気がした。



/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ