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第14章 【終】俺の彼女の活躍
太々しくも開き直り、胡座をかいて座り込んだ白取。

その前に、苛立った様子の芙美が腕を組んで立ち塞がる。


「敏友〜、説明してくんない?てか、説明されても許さないよ?」

「お前こそ説明しろ!なんでこの場所を知っている!なんで鍵まで持っている!」

芙美と住むために引っ越すとは言ったものの、その場所は教えていない。

まして合鍵など渡した覚えもない。

計画をめちゃくちゃにした芙美を、白取もまた睨み付けた。


「あ〜うちの妹ぉ、地理に詳しいのか場所突き止めるの得意なんだよね〜。
で〜私はぁ、合鍵とかぁそういうの得意」


(─────…得意?)

琉の腕の中で愛里咲が首を傾げれば、

「ストーカー姉妹……」

黙って様子を見ていた翔が身震いしながら呟く。

それすら気にならないのか、こちらの声すら聞こえないのか、

白取と芙美の言い合いは続く。


「は!お前が夏川の元カノだと知って近付いたんだ!だが、利用価値が無いどころかむしろマイナス要素しかなかったな!」

「はぁ?意味わかんない。結婚は?私のこと好きなんでしょ?」

「好意の欠片もないな」

「はぁ?」

芙美が一歩、白取へと詰め寄った時、


「お取り込み中すみませ〜ん」

玄関から聞き慣れた声が聞こえた。


「渚⁉︎ 」

玄関を見た翔が驚いて立ち尽くす。

笑顔で翔の前をすり抜けていく渚。

その後ろから、大勢の女性が入ってくる。



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