この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第14章 【終】俺の彼女の活躍

「愛里咲…っ‼︎ 」
こんな時、
こんなにも愛おしく思う気持ちを、
抱き締める以外の方法で表せない。
そんな自分をもどかしく思う程、愛里咲を抱き締める琉の腕の力が強まる。
「良かった…」
目尻から落ちそうになる涙を、渚がそっと拭う。
その華奢な肩を抱き寄せ、
「渚も頑張ったな」
翔もまたその腕の力を強めた。
「え?」
「セクハラ…白取さんにされてたのに、気付かなくてごめん」
「……うん」
涙目の渚に、その時の恐怖を思い翔の心がズキズキと痛む。
「恐怖心ってなかなか消せるものじゃないけど…渚も、愛里咲ちゃんも、さっきの女の子たちも……多少はスッキリしたかな?」
申し訳なさげに顔を覗き込む翔に、
「うん!芙美、グッジョブ!」
渚は満面の笑みで親指を立ててみせた。
白目を剥く白取。
その股間で芙美がハサミを動かす。
「んじゃ、後は芙美に任せて、俺らは帰ろうぜ」
「そっ、そうだな」
見るだけで下半身が竦み上がるその光景に、翔は琉の言葉に大きく頷いた。
「私、美容師になろっかなぁ?」
シャキシャキとハサミを動かし、伸び放題の毛をカットしている芙美に、
「芙美、お手柔らかにね〜」
渚が声を掛ける。
「りょ〜!」
手を止めず、視線だけ渚を見る芙美。
「あっぶねぇだろ!集中しろ!手元から視線逸らすな!」
慌てる白取に、
「妬かないの〜」
芙美は身体を震わせて大笑いをしてみせた。
こんな時、
こんなにも愛おしく思う気持ちを、
抱き締める以外の方法で表せない。
そんな自分をもどかしく思う程、愛里咲を抱き締める琉の腕の力が強まる。
「良かった…」
目尻から落ちそうになる涙を、渚がそっと拭う。
その華奢な肩を抱き寄せ、
「渚も頑張ったな」
翔もまたその腕の力を強めた。
「え?」
「セクハラ…白取さんにされてたのに、気付かなくてごめん」
「……うん」
涙目の渚に、その時の恐怖を思い翔の心がズキズキと痛む。
「恐怖心ってなかなか消せるものじゃないけど…渚も、愛里咲ちゃんも、さっきの女の子たちも……多少はスッキリしたかな?」
申し訳なさげに顔を覗き込む翔に、
「うん!芙美、グッジョブ!」
渚は満面の笑みで親指を立ててみせた。
白目を剥く白取。
その股間で芙美がハサミを動かす。
「んじゃ、後は芙美に任せて、俺らは帰ろうぜ」
「そっ、そうだな」
見るだけで下半身が竦み上がるその光景に、翔は琉の言葉に大きく頷いた。
「私、美容師になろっかなぁ?」
シャキシャキとハサミを動かし、伸び放題の毛をカットしている芙美に、
「芙美、お手柔らかにね〜」
渚が声を掛ける。
「りょ〜!」
手を止めず、視線だけ渚を見る芙美。
「あっぶねぇだろ!集中しろ!手元から視線逸らすな!」
慌てる白取に、
「妬かないの〜」
芙美は身体を震わせて大笑いをしてみせた。

