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第14章 【終】俺の彼女の活躍
「愛里咲…っ‼︎ 」

こんな時、
こんなにも愛おしく思う気持ちを、
抱き締める以外の方法で表せない。

そんな自分をもどかしく思う程、愛里咲を抱き締める琉の腕の力が強まる。


「良かった…」

目尻から落ちそうになる涙を、渚がそっと拭う。

その華奢な肩を抱き寄せ、

「渚も頑張ったな」

翔もまたその腕の力を強めた。


「え?」

「セクハラ…白取さんにされてたのに、気付かなくてごめん」

「……うん」

涙目の渚に、その時の恐怖を思い翔の心がズキズキと痛む。


「恐怖心ってなかなか消せるものじゃないけど…渚も、愛里咲ちゃんも、さっきの女の子たちも……多少はスッキリしたかな?」

申し訳なさげに顔を覗き込む翔に、

「うん!芙美、グッジョブ!」

渚は満面の笑みで親指を立ててみせた。


白目を剥く白取。
その股間で芙美がハサミを動かす。

「んじゃ、後は芙美に任せて、俺らは帰ろうぜ」

「そっ、そうだな」

見るだけで下半身が竦み上がるその光景に、翔は琉の言葉に大きく頷いた。


「私、美容師になろっかなぁ?」

シャキシャキとハサミを動かし、伸び放題の毛をカットしている芙美に、

「芙美、お手柔らかにね〜」

渚が声を掛ける。


「りょ〜!」

手を止めず、視線だけ渚を見る芙美。


「あっぶねぇだろ!集中しろ!手元から視線逸らすな!」

慌てる白取に、

「妬かないの〜」

芙美は身体を震わせて大笑いをしてみせた。



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