この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…

「どうしたの、この薔薇!」
湯船を埋め尽くす薔薇の花びら。
かなりの本数があったはずだ。
「プレゼントしようと思ってたのに、バタバタして萎れちやったからさ」
「プレゼント?」
誕生日でも記念日でもない。
翔の言葉の意図がわからず、渚は聞き返す。
「うん。
渚、俺とここで一緒に暮らさない?」
目を見開く渚。
それでも嬉しくて、涙が瞳に膜を張る。
付き合ってまだ一年経たないけれど、渚の中ではもう翔以外考えられない。
一緒に家事をこなしながら、翔との生活をどれだけ夢見たかわからない。
双子と遊びながら、翔との子供を欲しいと思わなかった訳がない。
「それって……プロポーズ?」
震える声でそう言った渚。
今度は、翔が驚いた顔をした。
「え⁉︎ 違う違う!いや、違くないけど!
でもあの、結婚…ていうか、同棲?」
「なーんだ……」
慌てる翔に苦笑いを返す渚。
その心内はかなり複雑だ。
次第にその苦笑いも泣き笑いへと変わる。
湯船を埋め尽くす薔薇の花びら。
かなりの本数があったはずだ。
「プレゼントしようと思ってたのに、バタバタして萎れちやったからさ」
「プレゼント?」
誕生日でも記念日でもない。
翔の言葉の意図がわからず、渚は聞き返す。
「うん。
渚、俺とここで一緒に暮らさない?」
目を見開く渚。
それでも嬉しくて、涙が瞳に膜を張る。
付き合ってまだ一年経たないけれど、渚の中ではもう翔以外考えられない。
一緒に家事をこなしながら、翔との生活をどれだけ夢見たかわからない。
双子と遊びながら、翔との子供を欲しいと思わなかった訳がない。
「それって……プロポーズ?」
震える声でそう言った渚。
今度は、翔が驚いた顔をした。
「え⁉︎ 違う違う!いや、違くないけど!
でもあの、結婚…ていうか、同棲?」
「なーんだ……」
慌てる翔に苦笑いを返す渚。
その心内はかなり複雑だ。
次第にその苦笑いも泣き笑いへと変わる。

