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第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…
風呂場に響く翔の笑い声。

膨れる渚に、翔は目尻に溜まった笑い涙を拭い、笑いを堪える。


むーっと突き出された渚の唇に軽くキスを落とした翔の顔は、

(また……っ)

口端を上げて意地悪く笑っている。

コロコロ変わる翔のスイッチに、渚の心臓はドキドキ騒いだ。


「渚、ここ、座って?」

手を引かれ、浴槽の縁に座らされる。

浴槽の中の翔は必然的に渚を見上げ、

(上目遣い……可愛い……)

キュンと鳴る胸の鼓動に押されるように、渚は翔へと手を伸ばす。


ガシッ‼︎

「……きゃっ⁉︎ 」

掴まれたのは伸ばした手ではなくて両膝。

そのまま足を広げられれば、背中が浴室の壁に当たりゾクリとする。


「渚、こっちの花弁も真っ赤になってるよ」


蜜を蓄え、真っ赤に膨れたその様は、花びらというよりも果実のようだ。

ヒクつくそこに、翔の唇が寄せられる。


ジュルッ…
滴る蜜を翔の唇が貪るほどに、

「あっ、ああ……翔っ、ンッ」

甘みを増す渚の果実。

恥ずかしさにキツく目を閉じる渚に、

「渚、目ぇ開けて?」

翔のねだるような声が届く。


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