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第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…
「へっ?あ、ごめん!夢中になり過ぎた!」

手を引かれ、渚の身体が温かなお湯と薔薇の香りに包まれる。

慌てた翔が渚の身体を抱き締めれば、お腹に当たる翔の欲。


「翔……も、欲しい……」

お願いを聞いて欲しくて、

腰をすり寄せ、

間近にある翔の顔をジッと見つめてしまう。

そうすれば、翔は一瞬苦しそうな顔をして、直ぐにいつもの笑顔を向けてくれる。


「渚……腰、浮かせて?自分で、挿れて?」

見てるから…なんて余計な一言を加えた翔の顔は、また意地悪く変わっている。


その瞳は、渚の理性を揺るがす。

その笑顔は、渚の欲を煽る。

その熱に、溶かされたくて堪らなくなる。


「恥ずかしい……」

顔を背ける渚の顎を、翔の手が掴まえる。


「嘘つき。めちゃくちゃ腰動いてる。擦り付けてる癖に」

強請るような渚の腰は、翔の欲に蜜を擦り付けていく。

お湯が動く度、新たな花びらが肌へと張り付き、そしてまた湯へと戻っていく。


「ん……っ翔……」

足を大きく広げ、翔の熱を飲み込んでいく。

熱く蕩ける渚の中に、”挿れる”のではなく、ゆっくりと渚のペースで ”挿れられて” いく。


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