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第3章 弟の会社
「っぁ…─────…んンッ‼︎ 」

身体の真ん中を貫かれた衝撃に、頭も身体も快楽の感情を示す。

そこから突き抜けた熱い波が、愛里咲の身体を…足の先から頭の天辺まで駆け抜けていく。


ギュッ…と自由を奪われた両手を引き寄せれば、その間にある琉の顔が触れそうな距離まで近付く。

熱い吐息を吐き出して、眉根をキツく寄せていた琉。
愛里咲と目が合えば、フッと意地悪く笑った。


「誰がイッていいって言った? 何挿れただけでイッてんだよ?」

「ごめ…っ…なさ…」

サディスティックな琉のその笑顔に、愛里咲の熱がとろりと溢れる。


「このまま暫くお預けだからな」

繋がった部分が熱く疼くのに、抱きしめられたまま琉は動いてくれない。

「やぁっ…琉ちゃ…意地悪…しないで……」

愛里咲の腰は琉の両手にガッチリ抱え込まれていて、自ら動く事も出来ない。

そのもどかしさに、愛里咲の瞳からポロポロと涙が零れ落ちた。


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