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第4章 俺は琉じゃないよ?
商談中も、度々 白取の野次が入る。

その度にフォローしていた畑山。

そのフォローに笑顔で気にしないでと答えていた翔。

そんな2人の顔からも、だんだんと笑顔が消えていく。


白取の野次なんて聞こえていないかのように、畑山と翔の2人で最後の詰めを進めていく。

チッ…
聞こえるように舌打ちした白取。

その目が捕らえたのは、

フォローにも回れず、商談にも入れず、オロオロするばかりの 渚 だった。



「ありがとうございます!ではこれで上に話を通して来ます」

畑山と共に、

「俺も会社に連絡入れてくる」

翔も立ち上がる。


「あ…えっと、私…は……?」

腰を浮かせかけた渚。


「机の上の書類の片付け!

出されたお茶も、飲まなきゃ相手に失礼だろ」

白取の言葉に、

「すみ…ません……」

渚は渋々座り直した。


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