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第4章 俺は琉じゃないよ?
「畑山さんに訴えますよ⁉︎ 」

渚が叫べば、白取はわざとらしく大きなため息を吐き出し、その手を引っ込めた。


「歳聞いてるだけだろ? いくつ?」

冷め切ったお茶を、不味い不味いと言いながら飲む白取。

その目も冷め切っていて、渚は身震いした。


「夏川さんの弟さんと同級生です」

普通に答えるのが嫌で、翔や琉を引き合いに出してしまう。


「………弟?」

「あ、はい。そちらの親会社に勤めている…」

「……夏川琉?」


コクン…

渚が頷けば、白取の顔色が変わったのがわかる。


「琉くんを知っているんですか?」

「ああ、昔の部下だ。

まさか彼らが兄弟だとはね。

……いけすかない訳だ」


白取のセリフに、

(─────こっちのセリフだよ!)

渚は心の中で叫んだ。


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