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第4章 俺は琉じゃないよ?

「そういえば、
俺も最近じゃあ、陽向と陽花の見分けも完璧なんだよね」
双子が産まれて丸2ヶ月。
琉と愛里咲、そして双子と暮らすこの生活に、それぞれが慣れてきていた。
伯父らしく、ようやく2人を顔だけで見分けられるようになった翔。
琉より早く家に帰った日は、双子の面倒を見ている。
「オムツも替えれるようになったんだ」
ドヤ顔で言う翔に、渚はクスクスと笑う。
「そんな頼もしいお義兄さんがいて、愛里咲も大助かりですね」
渚の言葉に、翔は愛里咲を思い浮かべる。
笑顔を絶やさない愛里咲。
それでも、鈍感な翔が気付く程に元気がない。
(白取さんの話をしてからだ……)
という事は、その原因は多分白取だろう。
だが、琉にはこれ以上何も聞くなと言われている。
(槙野さんと愛里咲ちゃんは友達だし、落ち込んでる原因を知ってるのかな?)
翔は、縋るような視線を渚へと向けた。
俺も最近じゃあ、陽向と陽花の見分けも完璧なんだよね」
双子が産まれて丸2ヶ月。
琉と愛里咲、そして双子と暮らすこの生活に、それぞれが慣れてきていた。
伯父らしく、ようやく2人を顔だけで見分けられるようになった翔。
琉より早く家に帰った日は、双子の面倒を見ている。
「オムツも替えれるようになったんだ」
ドヤ顔で言う翔に、渚はクスクスと笑う。
「そんな頼もしいお義兄さんがいて、愛里咲も大助かりですね」
渚の言葉に、翔は愛里咲を思い浮かべる。
笑顔を絶やさない愛里咲。
それでも、鈍感な翔が気付く程に元気がない。
(白取さんの話をしてからだ……)
という事は、その原因は多分白取だろう。
だが、琉にはこれ以上何も聞くなと言われている。
(槙野さんと愛里咲ちゃんは友達だし、落ち込んでる原因を知ってるのかな?)
翔は、縋るような視線を渚へと向けた。

