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貴方色に染められて‥
第3章 君を助ける為に‥
嫁のテーブルには俺が気になっている女の旦那と英介が気になっている女の旦那が座り妖しい匂いを漂わせていた。

そいつらと一掃どにかなってくれないかと思っていた。


英介を見ると英介も同じ気持ちだと感じた。


英介の気になる女は英介が所有するマンションに逃げさせたみたいだが、俺の気になる女の旦那は刑事だということは既に調べ済みだ。


とりあえず今夜はこのままで‥

だが、このままにした事に俺は直ぐに後悔する事になる。


俺は帰る前に一度、気になる女の様子を見にマスターに頼み案内して貰った。


厨房の横にある一室に気になる女は寝かされていた。

マスターの母親が側についていたが俺の姿を見たマスターの母親は一言、俺に告げその部屋から出ていった。


「‥可哀想に‥誰か助けてあげてくれないかね‥」


俺の気になる女は毛布を掛けられていたが顔面蒼白で小さく震えていた。


「‥大丈夫か?」


目は開いているものの、その目は死んでいた。


俺は女の体を包み込む様に毛布ごと抱きしめ髪の毛を撫でながら女に囁いた。


「‥助ける‥必ず助ける‥後、少しだ」


女は何も言わないが目には一杯の涙が溜まっていた。

今にも零れ落ちそな涙が‥


「‥いいか、俺を信じろ」


そして額にキスをし、溢れる涙を唇で拭い、そのまま女の唇に優しいキスをし、思いっきり抱きしめ俺は後ろ髪を引かれながら部屋を出た。


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