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・甘い夢 灯の煢・
第2章 ・出会い・
その姿を暫く、遠くから眺めていてあまりにも彼女が美味しそうに食べる姿に


つい 自分の方もつられて微笑んでしまい

一番最新のショコラを口にしたところで、自然と話 かけてしまった


まるで引き寄せられるように


「ショコラがお好きなんですね」


その低めでいて、聞きやすい声に振り返って、つい彼女自身も素直に答えを返してしまった


「はい、とっても ショコラの為に今日来たくらいなんです」


そうして出会った二人


振り返ったその姿を目にして夢雪は頬を赤らめた


まるでそれは夢雪が思い描いていた、王子様のようであったからだった


白いシャツに黒いサロンを巻いて、髪は少し緩いウェーブがライトにあたりブラウンに輝いている


瞳の色も日本人らしくないグレーがかった色だった

グレーとヘイゼルの混ざる瞳に吸い込まれるかと思った夢雪

かたや 彼の方は 自分よりは年上であろうと思いつつも 黒い巻かれた長い髪


驚いたつぶらな瞳、何よりもショコラを口にしていた 唇に視線を落としてしまう
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