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本当の貌
第1章 肉体関係
朝の通勤ラッシュ
身体が不自由なお客様のお手伝い
売り上げの計算
今の時期(冬)は、降雪への警戒もある
………

出勤して、順に日常業務をこなし、
昼の休憩時間を迎えた俺(琢磨)は、
定番の昼食を取ろうと準備をする。
カップ麺の蓋を開けて湯を注ぐ。
待ち時間で、日課の腕立てをする。

「あら、山崎君、またカップ麺?」

腕立ての直後、聞き慣れた声がした。
定発(定期券発売場)の中本さん(44歳)。
細身で、シャープな顔付き。
若い頃はモテたと容易に想像できる人だ。
だが、俺は熟女好みではないし、
細身より、ぽっちゃりした女性が好みだ。

「はい、金がないので、これで我慢です」
「もっと食べないと体力つかないよ?」

本当はもっとガッツリ食べたいが、
金が無いのは事実だ。
安い給料で、一人暮らしをしていると、
なかなかに厳しい。
しかし先月、昇進試験があり、
俺は合格との報せを受けていた。
来月から月額1万5千円の昇給である。

「じゃあ、今度体力がつくものでも
食べに連れて行って下さいよ」

軽い冗談のつもりで言ってみると、
中本さんは、二つ返事で、

「いいよ、また後で日にち決めよう」

笑顔でそう言ってくれた。
俺は「は、はい」と、
思わず間の抜けた返事をしてしまった。

その時だった。

「失礼します…」

私服姿(大きな黒いコート)の、
見慣れない女性がやって来た。
中本さんを探していたらしく、
そばに歩み寄る。

「水沢ちゃん、まだ早いよ」
「一つ前の電車に乗れたから…」

水沢ちゃんと呼ばれた女性が俺の方へ
視線を向ける。
細い目がさらに細くなり、
笑顔になって頭を下げる

「水沢幸恵です。
今日から定発の研修で、
中本さんにお世話になります。
よろしくお願いします」


それが、俺と幸恵さんとの
出逢いだった。
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