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シーツのお供
第4章 先生!
忌々しいついでに、人間はそうそう気絶なんてできないもんだと、どこか冷静な脳みそはそんなことを考えた。

必死にボールギャグの間から呼吸して、足をばたつかせてみるも、その振動は自らの首を絞めることとなる。


だけど居ても立っても居られず、がしゃんがしゃんと両手の鎖を鳴らしてみたり、首を振ってみたりと大忙しだ。


「じっとして。実験はまだ始まってないよ」



悪魔のような言葉。



…なんて、甘美。






「ん゛ん゛ん゛ッッぅふううう゛う゛う゛んんッ!!」



喘ぎ声だって変な風になってしまう。



クリップに何か小細工をしているであろう細かな振動がダイレクトにクリトリスに伝わる。
そのたびに腰を引いたり鎖を鳴らしたり。

ちりん、と何か小さな金属の音が響いて、それは終了した。



「あーあ…理沙。まだ実験してないと言っただろう?床がびしょびしょだよ…どうすんのこれ」



なんだか耳が聞こえにくい気がする。
イってるのか痛みなのかわからないこの強烈な刺激に、頭がきちんと働いていないせいだ。きっと。



「バケツをおいて、理沙がどのくらいえっちなお汁を垂らしたのか計ってみようか?」

くすくす笑って言う先生は、本当に意地悪な顔をしていた。


「それは冗談だけどね。さ、実験だよ」



ぴりっとクリトリスが引っ張られた。



…クリトリスを容赦なく挟み込んだクリップに、糸を付けたのだと理解した。



「こうやって…」
「ん゛ーーぅ゛ーーー!!!!」


じぃぃぃぃぃーーーっとものすごい細かい振動がクリトリスに伝わる。
細かくて、弱くて、とても耐えられそうに無い振動。



引っ張った糸の上を、先生が爪で静かになぞっていた。



その耐えられそうに無い刺激に、私は思わず勢い良く右足を上げた。


「…っと…危ない…」


膝が先生に当たりそうだった、らしい。



「もう…ダメじゃないか。足も縛ってしまうよ」



…もう、いっそのこと縛ってほしい。



でも、こういうときに限って先生はそれを絶対にしてくれない。



私が限界を訴えるのがすきなのだ。

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