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シーツのお供
第5章 愛しい私のご主人様
激しく抱かれて腰が立たなくなってしまったわたしをお風呂に入れてくれて、名家中の名家のご主人様に仕える一介のメイドでありながら、あろうことか同じベッドで休ませて頂いております。

「桜子、今度の金曜の夜、会食のあとショーをやるよ」

有り得ないことに腕枕までして頂きながら、ご主人様はふと思い出したかのように呟かれました。

暖かくご主人様のいい匂いにまどろみながら、わたしは静かに返事をしました。



金曜の夜…


わたしは密かに胸を高鳴らせました。





金曜の夜は風のように速くやってきました。



わたしは会食の準備とご来場されたお客様の対応に沢山のメイドたちと忙しく働いておりました。



会食は滞りなく進み、いよいよ終盤に差し掛かりました。



ご来場された一部のお客様たち(一部と言っても50人くらいはいらっしゃいますでしょうか)は、何も言わず黙って部屋を後にし、慣れた足取りで地下室へ向かいます。


地下の入り口はボーイが3人立っていて、恭しく頭を下げ、それから重い扉を開けます。

この地下室にはわたし以外のメイドはひとりもおりません。

代わりにボーイが5人、ドリンクコーナーに立っています。

その他に4人、それぞれ大きな入れ物の前に立っています。


一部の方だけに入場を許された、最高のショーの始まりです。

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