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シーツのお供
第5章 愛しい私のご主人様
「…終わりだ」


遠くでご主人様の声が低く聞こえました。


「桜子…もう少し頑張れたんじゃないの?」
「でもまあ。少しは集まったんじゃないかな」
「淫乱桜子…おもらしするほど良かったんだね」


色んな人の声が聞こえます。


胸の縄を外され、バケツを下ろされました。

両腕も解かれたので、私は涙でぐちゃぐちゃになった顔を、両手で拭いました。


それから、滑車が外された股縄を、自分の手で解こうとしたら、その手を掴まれてしまいました。


「こんどは私も参加しよう」

先ほどのハットの紳士が言いました。



「その先を、向こうの金具に繋いでくれ」


え?と思っているうち、私の股縄は高さが胸の位置で固定されたまま、部屋の両端へ繋がれてしまいました。


「200万からスタートしよう。いいかい桜子?このまま君は向こうの端まで歩くんだ。1秒ごとに1万減っていくよ。君が向こうの端に着いたら、残っている秒数×1万を恵まれないこどもたちへ寄付しよう。できるね?」


私は、小さく頷きました。
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