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シーツのお供
第5章 愛しい私のご主人様
気のせいなのか現実なのかわかりません。

耳鳴りがひどくて声がきちんと聞こえません。



「…………」
「………」
「~~~~~~」



何か、誰か言っているようですが、本当に思考回路が上手く働きません。




支えていただいていた手が外され、体がふわりと浮かびました。


正直倒れこみそうだったので、私は特に抵抗なく黙って運ばれました。






まだ回りがざわざわしている気がします。

もう分からないのです。







「桜子」





しかしその声だけははっきりと聞こえました。



「…ご、しゅじ…さま…」


さっきまで遠くからにこやかに私を見ていてくださったご主人様が、私の頬に手を添えて優しく名前を呼んでくださったのです!



「…つらいかい?もうやめようか?」



視界が霞んであまりはっきりとは見えませんが、しかし心配なさっている顔がぼんやりと見えました。



「……いいえ…」



私は首を静かにゆっくり横に振りました。




「…そうか。いいこ。かわいい俺の桜子…」



ちゅう、と唇にキスをしてくださいました。

それだけで私はまるで思春期の乙女のように心がざわめき、顔から湯気がでそうなほど嬉しく紅潮させ、思わず口元が緩みました。



背中がふわふわします。

ベッドより硬く、床より柔らかいそこは、どこか台の上と思いますが何分頭がよく働いていないのでわかりません。




かちゃん、かちゃん、と金属の音がして、足首にひんやりとした感触がしました。
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