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シーツのお供
第5章 愛しい私のご主人様
空気が引き裂かれるような音が耳のすぐ横で響きました。

太った男性は私の耳のすぐ横の台を乗馬鞭で叩きました。

あまりに鋭利なその音にびっくりして反射的に体を縮こませようとしましたが、私に付けられた沢山の拘束具のせいで全く身動きが取れません。

ただ悪戯にがしゃん、という金属音が響いただけでした。



全く抵抗ができないとはこのことです。

お腹と台がロープで固定されているので、腰を浮かすこともできませんでした。



ああ、あの鞭は私のどこを叩くのだろう…





ぐしょぐしょに濡れて空気に触れ、冷たくなったおまんこにどろりと熱い液体がこぼれました。


目隠しをされなくても自分だけが明るいせいで周りが全く見えません。
何人の目が私に向いているのか全くみることができません。


私の目に映っているのは乗馬鞭を持って嬉しそうに笑った太った男性だけです。


ご主人様はどこ…?


頭は辛うじて動かすことが出来たので、真っ暗闇の中からご主人様を探しました。

左右に振って、出来るだけ足元まで見えるように頭を上げて、喉を反らして見上げます。

暗闇しか見えませんでした。



ご主人様、もしかして退室されたのかしら…


ふとそんなことが頭をよぎって急に不安になりました。




「…ご、しゅじんさま…」



思ったより小さな声しか出ません。

親を見失ったこどものようです。



「どこに、いらっしゃいますかぁ…」



涙が勝手にぼろぼろと零れてきます。


「ごしゅじんさま…ご主人さまぁッ…!」
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