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年上Lovers♡♡
第1章 数学講師の加藤先生
先生が作ってくれたのはロコモコだった。お店に出てくるような少し変わったでもお洒落なお皿に綺麗に盛り付けてあった。
ハンバーグと目玉焼きとソースの絡み合った美味しさにシャキシャキした野菜もご飯もが合う、私が一人暮らししてもこんな美味しいのはできないと思う…。
食べ終わってからは私が洗い物をすることになって、その間先生は紅茶をいれていた。透明なガラス製のポットが可愛かった。
「先生ってどうやって料理覚えたの?」
「あぁ、それが高校のときにねぇちゃんの店手伝ったんだよ。家がもともとケーキ屋でさ、ねぇちゃんが独立してカフェ出すとき小遣い稼ぎたいなら雇ってやるって。厨房で全部作ってたから」
「なるほど〜…今日のお皿とかポットとかお店に出てきそうやった」
「まぁ、似たようなの買ってしまうけどな」
紅茶を飲みながら先生はテレビのチャンネルを変えたりしてる。横顔も…かっこいい…
何でもできる先生に比べて、…はぁ、私って奴は…先生はどこがよかったんだろ…
「先生はさ〜…」
「んー?」
「…いつから私のことを…?」
私がそう言うと先生は少ししてからテレビを消して私に目を合わせる。
「……もしかしてさ、俺が好きだったことも分からなかった?」
私は正直に首を縦にふった。