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年上Lovers♡♡
第2章 幼馴染みのケンくん
「…よく分かんないけど、…私ケンくんのこと…お兄ちゃんとして見てないよ……」
ケンくんは少しびっくりしている。口が開いてるよ……
「…その、…お兄ちゃんとしてじゃなく、すっ、す… 」
「…す?」
「……す…き」
お互い何も言わないまま時間が流れる。めっちゃ見られてる気がするけど、…いや、これ見られてる……
「…りつ、顔あげて」
「やだ」
「お願い」
「……だって恥ずかしいもん」
足を抱えてさらに顔を隠す。…初めて男の人に好きって言った……こんなに心臓が痛くなることなんだって初めて知った。
ふわっとケンくんの匂いが私の体全体を包み込む。背中にあったかい体温を感じる。
「…俺も律のこと、妹としてじゃなく…好きだよ」
……へっ!?
私は後ろに振り返ると、そこには真っ赤な顔をしたケンくんがいた。
「ケンくん、…顔赤い…」
「そりゃ当たり前じゃね?告ってるし、目の前にいる好きな子抱きしめてんだよ?」
……ケンくんっ!
「ケンくん大好きっ!!」
私はケンくんの胸に飛び込んで抱きついた。ケンくんも背中に腕を回して、私の頭の上にコツンと自分の頭を当てて、こんなに隙間のないぎゅうは初めてだった。