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年上Lovers♡♡
第3章 軽音部の愛先輩
次の日、愛先輩は部活に来た。同じバンドの人達と笑顔を見せて話してる姿を見て少し安心した。
「…愛せんぱーい」
「あっ、とっつん!」
…うん、大丈夫…いつもと同じだ
それから少しだけ話をして、お互い部活に夢中になっていった。
帰り道、団体で帰る軽音部はいつもと同じように並んで帰っていた。しかし、俺の隣はいつもとおなじでなかった。
「久しぶりにとっつんのとなり~」
嬉しそうに話す愛先輩に胸が苦しくなる。
……ほんと、可愛い…
「…あの噂ね、嘘じゃないよ」
愛先輩が小さな声で言った。
「ずっと先輩後輩だと思ってたから、そんな風に見たことないって言われちゃった~」
「………」
「やっぱりさ、部活の時にしか会わないし、…そういう風に…見ることなんてないよね!」
「………」
「無理って分かってたけど!気持ち伝えられて良かったって思ってるんだよ…?これで、終われるんだからさっ」
「…俺は分かってましたよ、愛先輩が大樹先輩のこと好きって…」
「……とっつん?」
「それに、部活の時にしか会えないから、その分…そういう風に見れるんじゃなかったんですか?」
本当に俺がそうであるから……
愛先輩は少し目に涙をため、俯いたその時に涙が落ちた気がした。