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年上Lovers♡♡
第3章 軽音部の愛先輩
「…私、とっつんなら……分かってくれるかもって甘えちゃった…ごめんね……」
…いいよ、貴方が甘えられる場所に俺はなる
それが例え同じ部活の後輩だからであっても、今はそれでいいよ……
でも、少しだけ…後輩だけど俺も男だから
先輩の頭を優しく撫でてポンポンと手をバウンドさせてからはお互い黙って歩いた。
「……好きです、…付き合ってください」
俺は放課後、部活に行く前に同じクラスの女の子に告白されていた。
正直、告白には慣れっ子でそんなにときめきもしないし、…ていうか、この子誰?って思うのがお決まりだった。
でも、もし愛先輩に告白されたら……
…俺どうなるんだろう…?
うわ、想像しただけで…心臓やべー……
「…あっ、あのっ…お友達からでも全然いいんです…!」
我に返りその子のことを見る。
頬をピンクに染めて、目をキョロキョロさせて、……わざとらしいって思ってしまうんだけど…
でもこの子が本当に純粋に俺を好きだと思ってくれていたなら……俺が逆の立場に立ったときのことを考えると、切なくなった…
…俺は……愛先輩に、言えるだろうか?
「…ごめん、好きな人がいる」
「………」
「でも、言ってくれてありがとう」
「…!」
そう言い残して俺は部室に向かった。