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年上Lovers♡♡
第3章 軽音部の愛先輩

「…とっつんってモテるんだ」

階段を登ってるときに、好きな人の声が聞こえた。

「……聞いてたんですか?」

「とっつん見たから、声かけようとしたら聞こえたの」

向こうが気付いてなければ無視してスタスタ歩くやつも友達の中にはいる。でもそれは先輩も然りだ。

でも愛先輩は俺を見たら声をかけようと思ってくれる…やっぱりどんな小さなことでも嬉しいと感じてしまう。

「とっつん、中性的で綺麗だもんね」

「…やっぱり顔ですよね」

「とっつんの誇れる一部分だよ」

「俺は別に誇れると思ってない」

「拗ねないの~、それにほんの一部分だよ。とっつんにはもっといいとこあるもん」

そう言って先輩が誇らしげに語る

「優しいとこでしょ~、あとしっかりしてるし、頼りがいがある!他には聞き上手で、包容力がすごいあるし、人を惹き付ける力もあるし~他にはーーーー…」

「……そんな風に思ってても、…好きにはなってくれねーじゃん」

俺の小さな声は部室から聞こえるドラムの音でかき消された。

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