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第3章 軽音部の愛先輩

「…とっつん、わたしね…」

「……はい」

「とっつんは私のことちゃんと分かってくれてると思っててね、実際間違ってなかったと思ってるんだけど…それがすっごく心地よくて、いつも甘えててさ…」

「……」

「…嬉しかったんだ、薄々気付いてたの…とっつんが私のこと好きなんじゃないかって…でも、…先輩に振られてからは、いつか後輩としてとっつんを見れなくなったらさ…なんか軽い女っぽいじゃん？」

……ん？

「別に私は何て言われても好きになったから仕方ないって言えばいいんだけど！実際に先輩のこと好きだったのにとかとっつんの同い年の子に言われたら嫌だったからさ…」

……やばい、これもしかして…

「…でも、やっぱり…どんどん好きになってしまった。とっつんの優しさに惹かれたの…」

「愛先輩…」

「ごめんね…なんか、…ごめんでも、私も…好きなの」

何が"ごめん"なんだろう…

「…昔と今は関係ない、違いますか？」

「……その通りだと思ってます」

…じゃあ、いいじゃん

「…俺のことどう思ってる？」

「……大好き！」


またお互いを強く抱きしめあった。俺、今までで１番幸せかも…