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年上Lovers♡♡
第4章 保健医の菊ちゃん
俺が放課後に保健室に向かうと外出中の札がかかっていて鍵も閉まっていた。
また来るって言ったのに、そう思いながらもしょうがなく諦めてその日は帰った。
でも、次の日も、また次の日も、廊下で会うこともないし、保健室に行っても菊ちゃんがいなかったり俺の心の中に寂しさが募る。
気付けば一週間会っていないことに気が付いた。今までこんなことは…なかったはず…何処に行った?何処に行けば会える?
連絡先渡しておけば良かったってずっと後悔してる。俺は俺の中の最終手段として授業が終わってからすぐ門の前でずっと菊ちゃんが通るのを待っていた。
部活をしていないやつらが通り、時間が経ちちょこちょこ教師が帰り、また時間が経ちもう空が暗闇に包まれていた。
続々と部活をしていたやつらが集団で帰って行った。それでも菊ちゃんはまだ通らなかった。
どれくらい時間が経ったかもう分からないぐらいの頃だった。
「…いつに、…いつになったら…帰るの?」
俺の好きな人の涙声が聞こえた。