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年上Lovers♡♡
第4章 保健医の菊ちゃん
そっと振り向けば、涙を零さないよう我慢している菊ちゃんがいた。俺は久しぶりの菊ちゃんの姿を見ただけで、泣きそうになる。
「……菊ちゃん、久しぶりだね」
「……」
「なんで俺が帰らなかったと思う?」
「……」
「…菊ちゃんは俺のこと嫌いになった?」
「…そっ、そんなこと…」
「じゃあ、なんでずっと避けてたの?」
そう聞けばついに菊ちゃんの涙が零れた。
「おれは…話、したい」
「……ズッ、…わた、っしも…」
嗚咽を我慢する菊ちゃんが可愛い、やっぱり菊ちゃんのことが…好きだ…
「…菊ちゃん、車運転できるんだ…」
「……何もできないと思ってるでしょ」
「そりゃ、…ねぇ…」
「もうっ!家から遠いし、電車通いは不便だから車使ってるの」
そう怒る菊ちゃんは気付かない、俺が出来ない事を菊ちゃんが出来るのに嫉妬してるなんて。
……、受験終わったら免許取りに行こう……