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年上Lovers♡♡
第1章 数学講師の加藤先生
「………………好き?」
「うん」
「…なにが?」
「西山さんが」
私の脳は未だにこの事態を理解できていなかった。…好きって、…私と一緒ってこと…?
「…西山さん地方行っちゃうし、言わんとこうと思ったけど…、やっぱり言っちゃった」
いや、言っちゃったって…
「だから、忘れることない…、こんなに好きだからさ…今だけでいいからこうさせて?」
そう言ってまた抱きしめられた。さっき気付かなかった先生の心臓の打つ速さが伝わってくる。…こんなの、離れ難くなる……
「……す…き」
「ん?」
「…先生が…すき…」
身体が勢いよく離れてしまう。さっきまで感じた抱きしめられる温かさが逃げていく。
「……本気で言ってる?」
「…うん」
「…気遣ってるとか、今はいらんで?」
「そんなんじゃない、…好きなの」
先生が…大好き……
「…後ろ乗って」
いきなり自転車に乗せられて、自分の家が離れていく。そっと背中に頭を当てた。初めての二人乗りだからか心臓はもっと激しく打つけど、全く嫌じゃなかった。