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年上Lovers♡♡
第1章 数学講師の加藤先生
「…先生?どこ行くの?」
「…………………」
先生は何も言わなかったけど、すぐに
「…着いた、降りて。」
と言って自転車を止めに行った。
着いたところは、アパートだった。きっと先生の家だと思う。少し胸の中がざわざわした。
「こっち来て」
後ろから手を掴まれる。階段を登りある部屋の前で先生は鍵を開ける。入ってしまっていいのか…と戸惑っていると、腕を引っ張られ玄関に入った。
先生が手を伸ばして鍵をかけた音がした。
「…んっ、」
唇を強く押されるようなキスだった。ただ唇を合わせて押すだけのキス、でも加藤先生との…キス…
「…後悔してるなら今のうちに言え、無理して好きとか言うもんでもないし、雰囲気に流されてとかなら今許してやるから…」
「違うよ、好きなの」
信じてほしい…そんな願いをこめて先生にそっとキスをする。後悔とかしてない、言わないでおこうと思って好き言ったのは雰囲気に流されたことになるのかもしれないけど、…ずっと先生が好きだったことに変わりない。
「先生のこと、ずっと見てたのに…気付かないなんて、先生って鈍感」
「…お互い様だろ、…じゃあ…いいんだな?」
「……うん」
「…こっちおいで」