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近くて甘い
第57章 紳士と獣
「お久しぶりです!お元気ですか?」



「あっ…うんっ…元気だよ!真希ちゃんは?」



「はい、元気です!」




テンションを上げて会話をする真希に、光瑠は少々イラついた様子で足を止めていた。



何故ドジ女のせいで足を止めなくてはならないのか…


ムッとむくれた表情をしたまま、何の気なしに後ろを振り返った。



「……………おはよう、田部さん…」




「っ……おっ、おはよっ、ございますっ…」



なんだこの二人は…


訝しげに要と加奈子の会話を眺めていた光瑠は、持ち前の勘を最大限に活用しようとしていたその時。




「あれ…?私のペン立てに私のじゃないペンが入ってる…」


「あっ、さっき俺のペン立てにも俺のじゃないペンが入ってたんだよな…」




側にいた社員がそんな会話をした途端、要と加奈子が同時にビクンッと身体を震わせた。



二人の頭には昨夜の熱い絡みが蘇っている。



あの時…加奈子を押し倒した弾みに、ペン立てが倒れて床に散らばって…。



帰りに戻したが、どうやら混ざってしまったようだ。




「それは僕が昨日──」
「それは私が昨日──」



お互いに同時に同じ言葉を発した二人はまた、目を見開くと、アワアワと慌てて言葉を探していた。
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