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近くて甘い
第7章 水平りーべ
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足の骨が折れてしまっていた子猫のユリのことを真希がずっと世話しているのを光瑠は知っていた。




キッと真希を睨んだが、
だんだんと虚しくなってきた光瑠は、ハァとため息をついて項垂れた。



「……お前の優先順位は明らかにおかしい…っ」


「え?」



どうも、俺の存在がかなり下位にあるような気がしてならない…


俺は猫以下か…っ



いつでも真希を何より優先している光瑠は、真希との温度差を感じて少し心が穏やかでない。


そして不思議そうに見つめる真希を見ながら、再び小さく溜め息をついた。



「分かったっ…入ってやる」


「え?本当ですか?」



真希の瞳がキラリと輝いた。
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