この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Be Loved
第2章 incantation
いつもの帰り道。
友人との談笑。
私の日常。
「小鳥遊ーおまじない教えてあげるっ!!」
「えー、みっちゃんが教えてくれたのって効いたためしがないよね」
「いやいやぁ、今回のは効くよ~!!多分!」
「多分て…まぁいいや、教えて?」
小鳥遊琴花15歳。
何の取柄も魅力も無い地味な女子です。
好きな人は居ますが、手が届かないのです。
相手は一言で言えば雲の上の人。
ええ、片想いなのです。
私の隣の席だったみっちゃんこと霧島美沙ちゃんが恋のおまじないを教えてくれたのですが、さっきの会話のとおり効いたことは無いのです。
「小鳥遊、聞いてる?」
みっちゃんは怪訝な顔をして私の顔を覗いてきますが、私はもちろん聞いていませんでした。
「あ、ごめん聞いてなかった。もっかい言って?」
「はぁ…じゃあ次はちゃんと聞いておけよ?このおまじないは、手のひらサイズの小さいガラスの小瓶を握り締めて月にお願い事をする。お願いをしたらその小瓶半分まで水を入れる。そうそう、このおまじないは夜、寝る前にすること。あと、小瓶は窓辺に置いておくこと。どう、効きそうじゃん?」
確かに。
月にお願い事、というのは少しロマンチックかも知れません。
「うん、そうだね。帰ったらやってみる。」
「おう、じゃあまた明日な。」
友人との談笑。
私の日常。
「小鳥遊ーおまじない教えてあげるっ!!」
「えー、みっちゃんが教えてくれたのって効いたためしがないよね」
「いやいやぁ、今回のは効くよ~!!多分!」
「多分て…まぁいいや、教えて?」
小鳥遊琴花15歳。
何の取柄も魅力も無い地味な女子です。
好きな人は居ますが、手が届かないのです。
相手は一言で言えば雲の上の人。
ええ、片想いなのです。
私の隣の席だったみっちゃんこと霧島美沙ちゃんが恋のおまじないを教えてくれたのですが、さっきの会話のとおり効いたことは無いのです。
「小鳥遊、聞いてる?」
みっちゃんは怪訝な顔をして私の顔を覗いてきますが、私はもちろん聞いていませんでした。
「あ、ごめん聞いてなかった。もっかい言って?」
「はぁ…じゃあ次はちゃんと聞いておけよ?このおまじないは、手のひらサイズの小さいガラスの小瓶を握り締めて月にお願い事をする。お願いをしたらその小瓶半分まで水を入れる。そうそう、このおまじないは夜、寝る前にすること。あと、小瓶は窓辺に置いておくこと。どう、効きそうじゃん?」
確かに。
月にお願い事、というのは少しロマンチックかも知れません。
「うん、そうだね。帰ったらやってみる。」
「おう、じゃあまた明日な。」