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恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
そんな事が二人の間にあったなんて露程も知らなかった私が大地との関係を深めたのはそれから少ししての事だった。


その日もいつものように大地の家に遊びに来た。
部屋に入ると大地が「懐かしいDVDを見つけた」なんて持ってきたのは子供の頃流行った怪談アニメだった。


「うわー、本当に懐かしいね!」


「よく一緒に見たよな、こんな風にして」



二人でベッドに寄りかかり毛布をバサッと肩まで掛ける。


……そうだ、こんな風に毛布にくるまりながらこのアニメを見たんだっけ。


「今見ても怖いと思う?」


「どうだろうな」


「ヤバイ、ドキドキしてきた」


「これ見ると真優一人でトイレにも行けなかったもんな」


「…余計なことは思い出さなくていいよ」


「このアニメと真優のビビリはセットだろ!?CMになると必ず…」


「もうっ!それ以上言わないで!!」


「アハハ、何なら今でもついていってやるけど?」


「大丈夫です」


大地は本当に楽しそうに私をからかった。
DVDが始まって不気味なオープニングが流れる。
そのおどろおどろしさに当時の記憶が蘇った。


「なっつかしーな」


「………」


「あ、この話超こえーやつだよな?」


「………」


「真優?」


反応のない私を不思議に思ったようで大地が覗き込む。


「どうした?」


「ヤバイ、超怖くなってきた!」


「まだ始まってねーのに!?」


「オモイダシタノヨ!」


「カタコトになってるし…」


オープニングが終わって物語が始まる。
そう、この回は主人公の「ショウちゃん」が放課後忘れ物を取りに行くと見たことのない女の子がショウちゃんの席に座っていて…


「今見ると大して怖くねーな」


半笑いで大地はベッドに肘をつく。


「…怖いよ」


「はあ?」


「めっちゃ怖いよ!!」


ヤバイ涙目!
この後その女の子が『遊ぼうよ』って言って…
ぎゅっと大地のシャツを握る。


怖いのに画面から目が離せない。
ホラ来た『遊ぼうよ』!
それからショウちゃんが学校中追いかけ回されて…


ぎゅーっと大地の腕にしがみつく。
そしてショウちゃんがトイレの個室に逃げ込むと…


「…真優」


「うわああああ!!」

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