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恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
突然大地に呼ばれて蚤の心臓な私は飛び上がるほど驚いた。


「!、ビックリさせんなよ」


「それはこっちの台詞」


小心な私に呆れながら「そんな怖いか?」と大地が尋ねた。


「怖いよ!現役でこれ怖いよ!」


「………じゃあ…これなら?」


大地の手が腰に回りひょいと引き寄せられ、次の瞬間には大地の膝の上に私はいる。


……抱っこ!
これめっちゃ恥ずかしい!


慌てて膝から降りようとするとウエストに回された大地の腕がホールドする。


「大地!?」


「怖いんだろ?ホラ、来るぞ」


『遊ぼうよ~』
トントントントン!ドアが激しくノックされて、静かになったなと思ったらお化けが個室のドアの上からガバー!っと…



「ぎゃあああ!!」


大地の首に思いきり抱きついた。




……それからも結局二時間、四本分のアニメを私は大地の膝の上で見た。





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