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恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
「怖くねーけど懐かしかったな」


リモコンでDVDを止める大地の胸に放心状態の私は寄りかかる。


「怖かったよ…」


「相変わらずビビリなんだな」


大地が 耳元で話すからくすぐったくて身を捩る。


「もう一本見る?」


「ん、もういいよ」


「じゃあもう一回見る?」


「んっ…もう見ない」


「じゃあ…」


「大地、わざとやってるでしょ」


「…バレたか」


耳元の唇がそのままカプリと耳たぶを食む。
ゾクゾクした感覚が背筋を走り、あの時を…思い出した。


ずっと胸に封じ込めていたあの日の快感が解放される。



「あっ……」


「その声、ヤベー」


首筋を埋め尽くすように大地のキスが落ちる。
ゾクゾク、ゾワゾワ…


「ん…」


必死に声を抑える私に大地が耳元で囁く。


「声…我慢しなくて平気だから」


「でも…」


「誰もいないから」



ギユッと背中から抱きしめられてその手が制服の上から胸を包む。



「やっぱデカいな」


「い、言わないで」


「触ってい?」


「……聞かないで」



毛布の下でモゾモゾと大地の手が探る。
ボタンを空けその隙間から手を差し込み下着越しに左の膨らみに手のひらを……


「あっ、」


「柔らけー……」


ふにふにと揉まれじんわりした気持ち良さと恥ずかしさが入り交じる。
あの夜の嵐のような流れとは180度違うこの空気がたまらなく恥ずかしくて、それでいてこの雰囲気がじりじりと身体の奥を燻らせた。


「ち、直接触るぞ」


「だからいちいち…あんっ!」


カップを剥くように下げ、大地が胸をこぼす。
手のひらを一杯に広げた大地が無心で胸を揉みしだいていた。


「んっ…んっ…」


大地の膝に手をつき体を支え、その感覚に溶けていく。
気がつけば毛布はずり落ちて制服の隙間に差し込まれた腕が視界に入り、そのビジュアルに慌てて目を瞑った。


「はっ…はあっ…」


…大地が私に感じている。
背中から忙しない大地の心臓が伝わり耳元には荒い息が落とされる。


薄目を空けて大地の手元を見てみた。
制服の下で動く手と大地にこねまわされる胸。
その柔らかさは制服越しでも見て取れる。


視覚、聴覚、感覚。
全てを満たされたこの状況にたまらなくゾクゾクする。


「脱がすぞ」







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