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恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
「んっ…んんっ…あ、ダメかも…」


ギュッと大地にしがみついた。


「……イキそ?」


「うん…あっ…」


夢見るようにゆっくりゆっくり高められた身体から白い閃光が放たれる。
……真っ白な世界が弾けた後も私の身体はフワフワしていて力が入らない。


「真優」


「うん…」


大地がふと眉を下げて私を見つめる。
……挿れるのかな。大地の顔を見ながら霞む頭の隅でぼんやりと思っていると額にキスして優しく私を抱き起こした。



「服、着せてやろうか?」


「えっ?」


その言葉はあまりにも意外で。
…だってさっきからずっと腰に当たる固い質感は大地の欲望の現れだと思うのに。


「だって…大地は?」


チラッとその部分に目を向けると大地が私の目を隠す。


「……俺の事は気にすんな」


「き、気になるよ」


「とにかく、…ホラ、腕通せ」


大地がブラを取って私の目の前にぶら下げた。
なんてことを!!
恥ずかしくて大地の手から奪い取ると今更胸を隠す。


「自分でするからいい!」


「遠慮するなよ」


「してないしてない」


「…チッ、今回はしょうがねーな。でもいつか必ず着せてやるからな」


「もうっ、ずっといいから!それより早くあっち向いててよ!」


ブツブツ文句を言いながら大地が背中を向ける。
その隙に下着や制服を身に付けた。


「おまたせ、…いいよ」


振り向いた大地はどこか不機嫌だ。



「何か…機嫌悪い?」


「当たり前だろ!?一番いいとこ見らんねーとかありえねぇ!」


「着替えなんて大していいモンじゃないから!」


「俺は見たかったの!」


艶っぽい情事の後にも関わらず、私たちは何も変わらず賑やかで。
……もっとシットリ腕枕でもしてもらってベッドで寝るのかと思ってた。


それにやっぱり……


「………」


「どうした?」


「大地はどうするの?」


「どうするって…何がだよ」


「だから…それ」


……男の子は一度火がつくと大変だと聞く。


「あの、私ばっかりじゃ悪いから…もしあれなら…」


大地にも気持ち良くなってほしい。
その為なら私……


「…せっかくだけど今日はもうこれ以上するつもりねーよ」


「えっ…」



驚いて顔を上げた。



「今日はもう終わり」






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