この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
土曜日。待ち合わせに遅れないように早めに家を出る。
風紀委員のハルちゃんは真面目でしっかりした子だ。
時間に遅れることもないと思う。


預かった色紙とみんなで少しずつ出し合って買ったベビー服を持って待ち合わせ場所に向かっているとスマホが鳴った。


「もしもし」


『もしもし真優ちゃん、私…』


「どうしたのハルちゃんその声!」


それはガラガラ声のハルちゃんからの電話だった。


『風邪引いちゃったみたいで…平気かなって思ったんだけどどんどん声もでなくなって熱っぽくて…』


「うん、無理しないで?」


『サナちゃんや赤ちゃんに移しちゃったら悪いから今日は遠慮させてもらうね』


ごめんね、とハルちゃんは申し訳なさそうに言った。


「分かった。うん、平気だよ。ハルちゃんもお大事にね」


電話を切りながら思う。
先生と二人きりってことだよね……
戸惑いは隠せないけど仕方ない。


スマホをバッグにしまうと後ろからクラクションが鳴った。
振り向くと見覚えのある車が私の後ろについていて、スーッと脇まで走って停まる。


「乗りなよ」


ウィンドーが開き先生が私を見た。
……車ですか。


コクコクと頷いて助手席にまわり乗り込む。


「よろしくお願いします」


「お願いします」


私の復唱のように薄い笑みを浮かべ先生がシフトに手を掛けた。


「小池さん拾いに一度学校だね」


「…それがハルちゃん風邪引いて来れなくなっちゃったって」


「そう、じゃあこのまま向かっちゃっていいんだね」


「はい」
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ