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恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
土曜日。待ち合わせに遅れないように早めに家を出る。
風紀委員のハルちゃんは真面目でしっかりした子だ。
時間に遅れることもないと思う。
預かった色紙とみんなで少しずつ出し合って買ったベビー服を持って待ち合わせ場所に向かっているとスマホが鳴った。
「もしもし」
『もしもし真優ちゃん、私…』
「どうしたのハルちゃんその声!」
それはガラガラ声のハルちゃんからの電話だった。
『風邪引いちゃったみたいで…平気かなって思ったんだけどどんどん声もでなくなって熱っぽくて…』
「うん、無理しないで?」
『サナちゃんや赤ちゃんに移しちゃったら悪いから今日は遠慮させてもらうね』
ごめんね、とハルちゃんは申し訳なさそうに言った。
「分かった。うん、平気だよ。ハルちゃんもお大事にね」
電話を切りながら思う。
先生と二人きりってことだよね……
戸惑いは隠せないけど仕方ない。
スマホをバッグにしまうと後ろからクラクションが鳴った。
振り向くと見覚えのある車が私の後ろについていて、スーッと脇まで走って停まる。
「乗りなよ」
ウィンドーが開き先生が私を見た。
……車ですか。
コクコクと頷いて助手席にまわり乗り込む。
「よろしくお願いします」
「お願いします」
私の復唱のように薄い笑みを浮かべ先生がシフトに手を掛けた。
「小池さん拾いに一度学校だね」
「…それがハルちゃん風邪引いて来れなくなっちゃったって」
「そう、じゃあこのまま向かっちゃっていいんだね」
「はい」
風紀委員のハルちゃんは真面目でしっかりした子だ。
時間に遅れることもないと思う。
預かった色紙とみんなで少しずつ出し合って買ったベビー服を持って待ち合わせ場所に向かっているとスマホが鳴った。
「もしもし」
『もしもし真優ちゃん、私…』
「どうしたのハルちゃんその声!」
それはガラガラ声のハルちゃんからの電話だった。
『風邪引いちゃったみたいで…平気かなって思ったんだけどどんどん声もでなくなって熱っぽくて…』
「うん、無理しないで?」
『サナちゃんや赤ちゃんに移しちゃったら悪いから今日は遠慮させてもらうね』
ごめんね、とハルちゃんは申し訳なさそうに言った。
「分かった。うん、平気だよ。ハルちゃんもお大事にね」
電話を切りながら思う。
先生と二人きりってことだよね……
戸惑いは隠せないけど仕方ない。
スマホをバッグにしまうと後ろからクラクションが鳴った。
振り向くと見覚えのある車が私の後ろについていて、スーッと脇まで走って停まる。
「乗りなよ」
ウィンドーが開き先生が私を見た。
……車ですか。
コクコクと頷いて助手席にまわり乗り込む。
「よろしくお願いします」
「お願いします」
私の復唱のように薄い笑みを浮かべ先生がシフトに手を掛けた。
「小池さん拾いに一度学校だね」
「…それがハルちゃん風邪引いて来れなくなっちゃったって」
「そう、じゃあこのまま向かっちゃっていいんだね」
「はい」