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恋セヨ乙女
第3章 接近
そのまま私は呆然と立ち尽くす。


一体何だったんだろう。
頭が…追い付かない。


先生の背中に見とれてたことがバレてて。


私の事エッチだって…



「………」



エッチなんだろうか、私。


でもそう思ってるのは私だけじゃないはず。
現にゆらだって…


あと…私が処女かとか…なんかすごいこと言われた気がする。


それにチクッて感じたあの胸の…
あんな感覚は初めてで、何故かドキドキが止まらない。


思い出して慌てて胸に手をあてると胸ポケットにボールペンが刺さっていることに気づいた。



「これ…先生の…」



さっき探してたボールペン。
これ気に入ってるからって…



何でそれをわざわざ私の胸に・・・


「分からない…」


分からなすぎる。
先生の言葉もこの行動の意味も。


それからしばらく私は悶々と動けずに…


結局、カラオケには行けなかった。

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