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恋セヨ乙女
第1章 プロローグ
―――春が好きだ。
友達のなっちゃんにそう言ったら「信じらんない」と異物でも見るような目で見られた。
「真優は花粉症の辛さを知らないからそんなこと言えるんだよ」
マスクをつけたなっちゃんの声は掠れている。
何でもそれも花粉症の症状らしい。
目だって赤いし「痒い痒い」と言ってるし、そのせいでコンタクトも入らないとか。
そのそばからなっちゃんがクシュンクシュンとくしゃみをした。
「あー…マジ辛い…」
呟いたなっちゃんは本当に辛そうで。
成る程、確かにこれじゃ春なんて好きになれる筈ないだろうなと私も思った。
友達のなっちゃんにそう言ったら「信じらんない」と異物でも見るような目で見られた。
「真優は花粉症の辛さを知らないからそんなこと言えるんだよ」
マスクをつけたなっちゃんの声は掠れている。
何でもそれも花粉症の症状らしい。
目だって赤いし「痒い痒い」と言ってるし、そのせいでコンタクトも入らないとか。
そのそばからなっちゃんがクシュンクシュンとくしゃみをした。
「あー…マジ辛い…」
呟いたなっちゃんは本当に辛そうで。
成る程、確かにこれじゃ春なんて好きになれる筈ないだろうなと私も思った。