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恋セヨ乙女
第1章 プロローグ
学校前の桜並木はこの冬の寒さからか満開とはまだいかない。
その並木道を一方に向かって歩いていく女子の集団を眺めあの日から一年経ったんだなって思った。
一年前…桜が咲き誇る中、私はこの学校に入学した。
なにも望んで来たわけじゃない。
この学校はいわゆる「滑り止め」だったのだ。
軽い絶望感とそれでも抱かれた淡い期待。
私立女子校の可愛らしい制服だって嬉しくないわけじゃなかった。
それでも去年の私はどこか斜めに構えていた気がする。
女ばかりの生活なんて考えられない、絶対ドロドロしてるよ…なんて入学式の講堂で目を細めて冷ややかに見ていた。
でもそれも最初だけ。
あっという間に「女子校」という生活にも慣れて今では気楽なこの環境を楽しいと心から思う。
その並木道を一方に向かって歩いていく女子の集団を眺めあの日から一年経ったんだなって思った。
一年前…桜が咲き誇る中、私はこの学校に入学した。
なにも望んで来たわけじゃない。
この学校はいわゆる「滑り止め」だったのだ。
軽い絶望感とそれでも抱かれた淡い期待。
私立女子校の可愛らしい制服だって嬉しくないわけじゃなかった。
それでも去年の私はどこか斜めに構えていた気がする。
女ばかりの生活なんて考えられない、絶対ドロドロしてるよ…なんて入学式の講堂で目を細めて冷ややかに見ていた。
でもそれも最初だけ。
あっという間に「女子校」という生活にも慣れて今では気楽なこの環境を楽しいと心から思う。