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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
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「お、久々に真優が赤くなるの見たな」
「は、恥ずかしい」
「何で?」
「だって……」
「……俺が居るからだよね」
「!!!」
ボソッと呟く声に振り向くと大友くんが頬を染めて私たちを見ている。
「なっ!おまえ聞いてたのかよ!」
「大地…おまえツンデレだったんだな?」
「はあ!?」
「しかも真優ちゃんにはデレデレなんだな?」
酔っぱらいの大友くんは感極まったと涙を溢す。
「分かるよ大地、真優ちゃん可愛いもんな。俺だってこのまま連れて帰りたいくらいだ」
「連れてかせねーよ!」
「真優ちゃんの前での大地は俺の知らない大地だった…」
泣き上戸…
おいおい泣く大友くんに困って大地を見ると「放っとけ」と大地の目が言っている。
「真優ちゃん」
「は、はい!」
「大地に飽きたら俺のとこに来い!」
「………」
それから大地が大友くんに付き合って、私も少し付き合って大友くんは寝てしまった。
「お疲れ様」
部屋を片付け大友くんにタオルケットを掛けて、ベランダで月を見ている大地の後を追う。
「ん」
隣に行くと大地が私を抱き寄せる。
これは甘えん坊モードだななんて思いながら私も大地の腰に手を回した。
「楽しい人だね」
「いいヤツだけどな。…でもアイツ真優に触りすぎだ。可愛い可愛い言い過ぎだし」
大地が私の頭に顎を乗せた。
「誉められて悪い気はしないけど?」
「…ダメ、真優の可愛いとこ知ってるのは俺だけでいいの、可愛いって言っていいのも俺だけなの」
…“なの”
普段は聞けない幼さを含んだ語尾は大地の酔いを表している。
そんな些細なところにキュンときた。
「だから真優をあいつらに会わせたくねーんだよ。俺の真優なのに何が“連れて帰りたい”だよ」
「………」
今夜は月が綺麗だ。
私は佐藤さんと電話した後の不機嫌な大地を思い出していた。
不機嫌な裏で大地はいつもこんなことを考えていたのだろうか…
「…ねぇ、私も妬いちゃった」
「………」
「沙映子さん…って女友達?親しいの?」
「は、恥ずかしい」
「何で?」
「だって……」
「……俺が居るからだよね」
「!!!」
ボソッと呟く声に振り向くと大友くんが頬を染めて私たちを見ている。
「なっ!おまえ聞いてたのかよ!」
「大地…おまえツンデレだったんだな?」
「はあ!?」
「しかも真優ちゃんにはデレデレなんだな?」
酔っぱらいの大友くんは感極まったと涙を溢す。
「分かるよ大地、真優ちゃん可愛いもんな。俺だってこのまま連れて帰りたいくらいだ」
「連れてかせねーよ!」
「真優ちゃんの前での大地は俺の知らない大地だった…」
泣き上戸…
おいおい泣く大友くんに困って大地を見ると「放っとけ」と大地の目が言っている。
「真優ちゃん」
「は、はい!」
「大地に飽きたら俺のとこに来い!」
「………」
それから大地が大友くんに付き合って、私も少し付き合って大友くんは寝てしまった。
「お疲れ様」
部屋を片付け大友くんにタオルケットを掛けて、ベランダで月を見ている大地の後を追う。
「ん」
隣に行くと大地が私を抱き寄せる。
これは甘えん坊モードだななんて思いながら私も大地の腰に手を回した。
「楽しい人だね」
「いいヤツだけどな。…でもアイツ真優に触りすぎだ。可愛い可愛い言い過ぎだし」
大地が私の頭に顎を乗せた。
「誉められて悪い気はしないけど?」
「…ダメ、真優の可愛いとこ知ってるのは俺だけでいいの、可愛いって言っていいのも俺だけなの」
…“なの”
普段は聞けない幼さを含んだ語尾は大地の酔いを表している。
そんな些細なところにキュンときた。
「だから真優をあいつらに会わせたくねーんだよ。俺の真優なのに何が“連れて帰りたい”だよ」
「………」
今夜は月が綺麗だ。
私は佐藤さんと電話した後の不機嫌な大地を思い出していた。
不機嫌な裏で大地はいつもこんなことを考えていたのだろうか…
「…ねぇ、私も妬いちゃった」
「………」
「沙映子さん…って女友達?親しいの?」
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