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恋セヨ乙女
第20章 沙映子
飲みの合間にそんなことをぼんやりと考えていた。
…私はサバサバしてると人に言われる。
まるで男みたいだって…
高校時代、後輩の女子から告られたこともある。
男とはすぐ友達になれる。
めんどくさい女友達といるより男といた方がずっと楽だし楽しい。
だから大地ともすぐに仲良くなった。
サークルで大地は結構モテた。
けど本人はそういうのに無頓着でむしろ女子との接触は必要以上にしようとしなかった。
ヤる気になればヤり放題だろうに惜しいよな…
男友達がそう話しているのを聞いたこともある。
大地に彼女の話を聞いてもいつも歯切れが悪くて。
唯一聞いた話は冬、大地のマフラーが彼女の手作りだったということ。
…手作りマフラーなんて重い女。
離れた大地を繋ぎ止めたくて必死なんじゃないの?
どうしても女と付き合う大地が私には想像できなかった。
そんなアイツが唯一よく話す女子が私だった。
ああいうヤツだから本当は私みたいなサバサバしたタイプがいいのかもしれない。
…そんな優越感さえ抱いていたのに。
「デレデレねぇ…」
少なからずショックだった。
本当は滅茶苦茶ショックだった。
だって私の好きはもう簡単に諦められないところまできていたから。
…私はサバサバしてると人に言われる。
まるで男みたいだって…
高校時代、後輩の女子から告られたこともある。
男とはすぐ友達になれる。
めんどくさい女友達といるより男といた方がずっと楽だし楽しい。
だから大地ともすぐに仲良くなった。
サークルで大地は結構モテた。
けど本人はそういうのに無頓着でむしろ女子との接触は必要以上にしようとしなかった。
ヤる気になればヤり放題だろうに惜しいよな…
男友達がそう話しているのを聞いたこともある。
大地に彼女の話を聞いてもいつも歯切れが悪くて。
唯一聞いた話は冬、大地のマフラーが彼女の手作りだったということ。
…手作りマフラーなんて重い女。
離れた大地を繋ぎ止めたくて必死なんじゃないの?
どうしても女と付き合う大地が私には想像できなかった。
そんなアイツが唯一よく話す女子が私だった。
ああいうヤツだから本当は私みたいなサバサバしたタイプがいいのかもしれない。
…そんな優越感さえ抱いていたのに。
「デレデレねぇ…」
少なからずショックだった。
本当は滅茶苦茶ショックだった。
だって私の好きはもう簡単に諦められないところまできていたから。