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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
「……約束する」


大地は言った。
斯くして私たちは恋人としての関係を繋ぎ止めることになった。


でも一度入った亀裂を何もなかったように元に戻すことは難しいことだった。


連絡がつかない夜、私は大地があの子と居るんじゃないかと疑心暗鬼になり、大地は私を束縛したがるようになった。


互いが互いを、そして自分を苦しめていく悪循環の中、大地の就職活動が始まった。
教師を志す私は就活は行わず、教員採用試験に向けての準備を始める傍らで葵ちゃんの受験に躍起になっていた。


…大地はそんな私を快く思ってはいなかった。
教師という職業は吉野先生と同じフィールドだから。
先生を忘れられないんじゃないかって言われたこともあった。


教育実習を母校で引き受けてもらった日、大地は荒れた。
それだけの事で喧嘩になり言い合った。
大地は大地で就活の荒波に気づきつつあった頃だったから余計だったのだろう。


四年になると授業が殆どなくなるから大地はアパートを引き払うことになっていた。
就職も地元ですると決めていたようだったから…


私は大地がまた側にいてくれるようになれば高校生の頃のように戻れると思っていた。


でもそれは叶わぬ話に終わってしまった…


結論から言えば私たちは別れることになる。



あまりにも決定的な出来事を私が目の当たりにしてしまっから。

その出来事が起こったのは私の教育実習が終わった日のことだった。


でも二人の関係はその少し前、桜の蕾が膨らむ頃から始まっていたらしい……
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