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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
「大地最近彼女とどう?」
大友の居ない飲み会の席で沙映子が真優とのことを聞いてきた。
沙映子は俺と真優をよく気遣ってくれていた。
「普通、つーか喧嘩ばっか」
「…意外と根に持つ子なんだね」
気の毒そうに沙映子が言った。
「でもそれだけアンタのことが好きってことじゃん。愛されてるー」
「やめろよ、…本当に愛されてるならいいけどな」
「まー、そんな暗くならないで仲直りエッチでもして燃え上がれ!」
「………」
「…どした?」
「してねー、最近全然させてくんねー」
「………」
「マジで堪える。…いや、ヤりたいってよりあるだろ?セックスって他にもさ」
俺はつくづく酒に向いていない男だと思う。
記憶はなくすし余計なことまで喋るし。
沙映子は俺の話をじっと聞いてくれていた。
俺はそれからも普段話すことのない真優とのことを沙映子に吐き出した。
それから気づいたら飲み会は終わっていて…
どんな流れでそうなったのかはよく覚えていない。
ただその時何故か二人きりだったことだけは記憶にあった。
「大地、私とする?」
「はあ?」
「勘違いするなよ、スポーツみたいなもんじゃん?」
「な、何言ってんだよ」
「あ、心配しないで。私エッチしたからって情移したりしないし、男が風俗行くのは浮気じゃないでしょ?」
「浮気だろ」
「…大地は意外と真面目だよね」
沙映子がクスクス笑う。
「風俗は浮気じゃないんだよ。性欲発散するだけだから…だから私とのエッチもそれくらいで考えればいいよ」
「………」
据え膳…
そんな言葉か浮かんだ。
この状況で正直全くグラつかない男がいるなら俺は会ってみたいと思う。
「ヤろうヤろう♪」
「お、おい沙映子!」
沙映子に手を引かれ俺のアパートへ向かう。
俺の中で真優の悲しむ顔が浮かんだがすぐにあの副担が真優の隣に現れた。
「卒業すれば分からないけどね」
昔、あいつは冗談めかして俺に言った。
…何が「卒業したら」だよ。する前に手ぇ出してんじゃねーか淫行教師!
あいつと真優がまた近づく…いや、すでにもう近づいているのかもしれない。
だから母校で実習を決めたんじゃないかなんて冷静になればありえないことを真剣に思っていた。
大友の居ない飲み会の席で沙映子が真優とのことを聞いてきた。
沙映子は俺と真優をよく気遣ってくれていた。
「普通、つーか喧嘩ばっか」
「…意外と根に持つ子なんだね」
気の毒そうに沙映子が言った。
「でもそれだけアンタのことが好きってことじゃん。愛されてるー」
「やめろよ、…本当に愛されてるならいいけどな」
「まー、そんな暗くならないで仲直りエッチでもして燃え上がれ!」
「………」
「…どした?」
「してねー、最近全然させてくんねー」
「………」
「マジで堪える。…いや、ヤりたいってよりあるだろ?セックスって他にもさ」
俺はつくづく酒に向いていない男だと思う。
記憶はなくすし余計なことまで喋るし。
沙映子は俺の話をじっと聞いてくれていた。
俺はそれからも普段話すことのない真優とのことを沙映子に吐き出した。
それから気づいたら飲み会は終わっていて…
どんな流れでそうなったのかはよく覚えていない。
ただその時何故か二人きりだったことだけは記憶にあった。
「大地、私とする?」
「はあ?」
「勘違いするなよ、スポーツみたいなもんじゃん?」
「な、何言ってんだよ」
「あ、心配しないで。私エッチしたからって情移したりしないし、男が風俗行くのは浮気じゃないでしょ?」
「浮気だろ」
「…大地は意外と真面目だよね」
沙映子がクスクス笑う。
「風俗は浮気じゃないんだよ。性欲発散するだけだから…だから私とのエッチもそれくらいで考えればいいよ」
「………」
据え膳…
そんな言葉か浮かんだ。
この状況で正直全くグラつかない男がいるなら俺は会ってみたいと思う。
「ヤろうヤろう♪」
「お、おい沙映子!」
沙映子に手を引かれ俺のアパートへ向かう。
俺の中で真優の悲しむ顔が浮かんだがすぐにあの副担が真優の隣に現れた。
「卒業すれば分からないけどね」
昔、あいつは冗談めかして俺に言った。
…何が「卒業したら」だよ。する前に手ぇ出してんじゃねーか淫行教師!
あいつと真優がまた近づく…いや、すでにもう近づいているのかもしれない。
だから母校で実習を決めたんじゃないかなんて冷静になればありえないことを真剣に思っていた。