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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
……大地の浮気を知らないまま、私の教育実習が始まる。
慣れないスーツに身を包み、私も着た制服の高校生たちを前にして緊張で顔が赤くなるのがわかった。
「鈴村真優です。A大文学部四年です。これから三週間皆さんのクラスで勉強させていただきます、よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると「真優ちゃん可愛い~」と野次が飛ぶ。
……恥ずかしい。でもこの雰囲気は懐かしい。
「ホラ静かに!鈴村先生はね、あなたたちの先輩で私の教え子だったの。だから色んな話聞くといいわね」
サナちゃん…こと「早苗先生」が私を見て笑った。
「はーい質問!真優ちゃんはー、」
「コラ!先生でしょせ・ん・せ・い!」
「真優先生はー、彼氏いるんですかぁー?」
キャッキャッと黄色い声が飛び交う。
みんなテンション高いな…なんて感心しながら小さな声で答えた。
「い、います…一応」
「同じ大学?同い年。付き合って長いの!?」
矢次にされる質問に私はすでにタジタジだ。
「違う大学で同い年…みんなくらいの年の頃から付き合ってます…」
「えっ!?真優あの頃彼氏いたの!?」
サナちゃんが私を見て驚いている。
「いました…」
「はーい、真優先生は彼氏とチューしましたかぁー」
「!!!!」
な、なんて事を!?
生徒たちの目が期待で輝いている。
これって何て答えるのが正解なんですか!?
サナちゃんを見るとサナちゃんもニヤニヤしながら私を見ている。
「し、しました。ほっぺに」
ボンと顔が熱くなった。
その途端生徒たちは「嘘だー」と大喜びで…
「ホラ静かにー!真優先生は純情なんです!からかっちゃいけません、わかりましたね?」
……さも先生顔でたしなめるサナちゃんが一番喜んでいると思った。
HRが終わりサナちゃんと教室を出る。
「真優にしては上出来じゃない」
「助けてくださいよ!」
「まあまあ、あれくらい交わせないと教師は務まらないからねー」
そして思い出したようにクスクス笑った。
慣れないスーツに身を包み、私も着た制服の高校生たちを前にして緊張で顔が赤くなるのがわかった。
「鈴村真優です。A大文学部四年です。これから三週間皆さんのクラスで勉強させていただきます、よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると「真優ちゃん可愛い~」と野次が飛ぶ。
……恥ずかしい。でもこの雰囲気は懐かしい。
「ホラ静かに!鈴村先生はね、あなたたちの先輩で私の教え子だったの。だから色んな話聞くといいわね」
サナちゃん…こと「早苗先生」が私を見て笑った。
「はーい質問!真優ちゃんはー、」
「コラ!先生でしょせ・ん・せ・い!」
「真優先生はー、彼氏いるんですかぁー?」
キャッキャッと黄色い声が飛び交う。
みんなテンション高いな…なんて感心しながら小さな声で答えた。
「い、います…一応」
「同じ大学?同い年。付き合って長いの!?」
矢次にされる質問に私はすでにタジタジだ。
「違う大学で同い年…みんなくらいの年の頃から付き合ってます…」
「えっ!?真優あの頃彼氏いたの!?」
サナちゃんが私を見て驚いている。
「いました…」
「はーい、真優先生は彼氏とチューしましたかぁー」
「!!!!」
な、なんて事を!?
生徒たちの目が期待で輝いている。
これって何て答えるのが正解なんですか!?
サナちゃんを見るとサナちゃんもニヤニヤしながら私を見ている。
「し、しました。ほっぺに」
ボンと顔が熱くなった。
その途端生徒たちは「嘘だー」と大喜びで…
「ホラ静かにー!真優先生は純情なんです!からかっちゃいけません、わかりましたね?」
……さも先生顔でたしなめるサナちゃんが一番喜んでいると思った。
HRが終わりサナちゃんと教室を出る。
「真優にしては上出来じゃない」
「助けてくださいよ!」
「まあまあ、あれくらい交わせないと教師は務まらないからねー」
そして思い出したようにクスクス笑った。