この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
「サナちゃんは変わってなくて安心した。この学校も…」
「フフっ、若者に囲まれてるからこの仕事は年取らなくていいよ。女の子は先生の身なりにも厳しいから…。真優は…綺麗になったね」
悪戯に微笑むサナちゃんは少女みたいだななんて私は思う。
「そうかな」
「そうだよー。恋する乙女はやっぱ違うのかね」
バンとサナちゃんに背中を叩かれた。
「恋だなんて…全然ですよ。最近喧嘩ばっかで嫌になっちゃう」
「真優…」
「あ、控え室ここなんで。…じゃあまた」
サナちゃんに微笑んで控え室のドアを開けた。
「ただいまー」
「おかえりー」
今年の実習生は五人。
私に同じクラスで風紀委員だったハルちゃん、隣のクラスだったりっちゃん。
それに高校時代は科が違った花村さんと山谷さん。
五人しかいないから皆でこじんまりと仲良くしている。
「どうだった?」
「緊張した…女子高生テンション高いね」
苦笑いしながらパイプ椅子に座ると他の四人も頷いた。
「でも真優ちゃんはサナちゃんが担当でいいじゃん、私なんて岩尾だよ…サイアク」
げんなりとりっちゃんが呟く。
「うわー…それはサイアク」
「高校の時は分かんなかったんだけどさ、アイツ目付きがエロいの。ホント無理」
「…そういえば吉野先生って居たじゃない?生物の」
山谷さんが思い出したように言った。
その名前を聞いてドキッとした。
「いなくない?辞めちゃったのかな…」
「えーっ密かに会えるの楽しみにしてたんですけど!」
「そういえば見ないね?」
「うん……」
確かに。
卒業式の日、あまりいい別れ方ができなかった先生。
大地とゴタゴタし始めた一端でもある先生…
「鈴村さん河内先生に聞いてみてよ」
「えっ、私?」
「うん、だってこの中で一番聞けそうなの鈴村さんじゃん?」
「…分かった、機会があったら…」
そう言いながらなかなか先生のことを聞くことはできなくて実習期間は過ぎていく。
母校での実習は大変だけど懐かしくもあり楽しくて…私はここに就職したいと思っていた。
実習も残り一週間となった金曜日、サナちゃんが私とハルちゃんをご飯に誘ってくれた。
「最終日は解放感からやりたいこともあるだろうからさ、」
「フフっ、若者に囲まれてるからこの仕事は年取らなくていいよ。女の子は先生の身なりにも厳しいから…。真優は…綺麗になったね」
悪戯に微笑むサナちゃんは少女みたいだななんて私は思う。
「そうかな」
「そうだよー。恋する乙女はやっぱ違うのかね」
バンとサナちゃんに背中を叩かれた。
「恋だなんて…全然ですよ。最近喧嘩ばっかで嫌になっちゃう」
「真優…」
「あ、控え室ここなんで。…じゃあまた」
サナちゃんに微笑んで控え室のドアを開けた。
「ただいまー」
「おかえりー」
今年の実習生は五人。
私に同じクラスで風紀委員だったハルちゃん、隣のクラスだったりっちゃん。
それに高校時代は科が違った花村さんと山谷さん。
五人しかいないから皆でこじんまりと仲良くしている。
「どうだった?」
「緊張した…女子高生テンション高いね」
苦笑いしながらパイプ椅子に座ると他の四人も頷いた。
「でも真優ちゃんはサナちゃんが担当でいいじゃん、私なんて岩尾だよ…サイアク」
げんなりとりっちゃんが呟く。
「うわー…それはサイアク」
「高校の時は分かんなかったんだけどさ、アイツ目付きがエロいの。ホント無理」
「…そういえば吉野先生って居たじゃない?生物の」
山谷さんが思い出したように言った。
その名前を聞いてドキッとした。
「いなくない?辞めちゃったのかな…」
「えーっ密かに会えるの楽しみにしてたんですけど!」
「そういえば見ないね?」
「うん……」
確かに。
卒業式の日、あまりいい別れ方ができなかった先生。
大地とゴタゴタし始めた一端でもある先生…
「鈴村さん河内先生に聞いてみてよ」
「えっ、私?」
「うん、だってこの中で一番聞けそうなの鈴村さんじゃん?」
「…分かった、機会があったら…」
そう言いながらなかなか先生のことを聞くことはできなくて実習期間は過ぎていく。
母校での実習は大変だけど懐かしくもあり楽しくて…私はここに就職したいと思っていた。
実習も残り一週間となった金曜日、サナちゃんが私とハルちゃんをご飯に誘ってくれた。
「最終日は解放感からやりたいこともあるだろうからさ、」