この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第6章 彼女の存在
「今日の先生優しいですね」


落ち着いた私は先生について歩いていた。
行き先は多分先生のお家。


「痴漢されるなんて自業自得だくらい言われるかと思った」


「・・・俺だってそこまで酷くないんだけど」


「生徒捕まえてエロいだの何だの言う人は十分ヒドいですよ?」


皮肉なものでこんなことがあって先生との距離が近づいた気がする。
夜の空気は仄かに春の匂いがした。


「まーでも何だかんだ言って鈴村さんもまだまだ子供だな」


先生はいつものように口角を上げた。
でも先生の表情もいつものものとは少し違う。
学校での先生モードとも違う。


もしかしてこれが素だったり?
ちょっとだけドキッとした。


「私…子供なんかじゃないですよ」


「あの泣き方は子供だろ」


それは…確かに。
何も言えなくなって代わりに頬を染める。
今が夜で良かったなんて思いながら。


「あれが俺のアパート」


「………」


「車で送るからちょっと待って」



思わず先生を見る。
新任で車持ちなんてちょっとすごい。



「すごい先生」


「何で?」


「だって車とか…私、お父さん以外の男の人の車に乗せてもらうの初めてです!」



興奮して素直に感動を言葉にすると先生は肩を震わせた。



「それは良かった」


「あっ、今馬鹿にしてるでしょ!?」


「馬鹿に?してないしてない」


「それがしてるっていうんです!」



先生の車は夜でもそのボディーが輝いていてよく手入れされてる気がした。
好きなのかな、車。


「ほら、遅くなると家の人が心配するから早く乗りな」


先生が助手席のドアを開けてくれる。


「!」


「…何?」


「お、お姫様みたい!」


こんなことしてもらうのは初めてで。
しかも相手はあの先生で。


先生はそんな私を見てやっぱり小さく笑っている。



「はいはい、何でもいいから行きますよオヒメサマ」



先生の車に乗り込もうとしたその時、



「恭也」


突然女の人に呼ばれ先生が反応した。

/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ