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恋セヨ乙女
第26章 深まる二人
「真優、明日朝からウチ来れる?」


箸を止めて先生が言った。


「大丈夫ですけど…何かあるんですか?」


「うん、会わせたい人たちが来る」


「………」


会わせたい人…その言葉にドキッとした。



「…どなたですか?」


「それは明日来れば分かるから」


「えーっ」



「そんなに緊張することないよ」と先生は言うけれど、そう言われたらやっぱり緊張する。





「…真優最近肌ツヤツヤだな」


「そうですか?お母さんがお土産でくれたコスメがやっぱりいいのかな…」


「ってより毎晩充実してるからじゃない?」



「!!!、な、何て事を!」



先生が身を乗り出して不適に笑う。




―――先生と結ばれた日から毎晩先生はうちでご飯を食べている。


夜うちに来れば流れ的にそうなるわけで…



「真優好きだもんな、俺とのセ…」


「恭也さん!!」


慌てて先生の言葉を止めた。



「間違いじゃないだろ?」


「……知りません」



先生は意地悪に楽しそうに私を見ていた。
そんな事、言葉にされるには恥ずかしすぎる。



「………」


あの日、先生の教えてくれた世界は肌を重ねる毎に深くなって確かに私を虜にしていた。


エッチの時のちょっと意地悪ですごく優しい先生とか、溶けるような気持ち好さとか……



――――夕べの密事を思い出す。
それだけで身体に火が灯って下半身がジンワリと…



「何考えてる?」


「!!」


突然顔を近づける先生に現実に引き戻された。



「当ててやろうか?俺とのセ…」


「だ、だからそういうことを口に出さないでください!」


真っ赤になって怒ると先生がクスクス笑う。
本当に意地悪だよなぁ…って思った。



でも、そんなとこが好きだったりもするのだけど。


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